神戸の街をぶらり散歩:新開地周辺編

僕は神戸の街が大好きだ。特に元町から西側の高速神戸から高速長田にかけてのエリアには只々ならぬ郷愁を感じる。
なぜかと自分なりに考えてみたら、僕の親父は神戸・元町の出身で、いえば僕の中に流れる血の半分は神戸・元町の血だから、それは自然なことなのかも知れない。
そんな思いが常にあるものだから、ここ半年くらいずっと、神戸の街をゆっくり堪能したいと思っていたが、やっとまとまった時間が取れた。
そこで今回は早朝から神戸入りし、まずは北野坂や旧居留地で写真の撮影をしたのち、久しぶりにハーバーランドあたりをぶらりと散歩してみることにした。
久しぶりのJR神戸駅!ひょんなことからまずは新開地エリアへ足を伸ばす
そんなわけで三宮のコインパーキングにクルマを止めて、まずはJR三ノ宮駅まで徒歩で移動。 そして普通列車に乗って神戸駅まで移動した。
久しぶりに降り立つJR神戸駅だ。
早朝から動きっぱなしだったので、まずはひと息つこうと、構内のマクドナルドを覗くものの、出勤前の会社員の方で満席状態。
この状態は、おおよその会社の始業時間であろう9時前後までは変わらないだろう。
iPhone SEを取り出して時間を確認すると、それまではまだ1時間半以上ある。
そこでそれまでの間、これまた久しぶりの新開地エリアまで足を伸ばしてみることにした。
まずは神戸駅から多聞通りまで移動。
この【多聞通り】というのは国道28号線の道路愛称だ。
この国道28号線は、さらに西に走った所にある新開地の交差点からは【大開通り】と道路愛称を変える。
そしてさらに西へ向けて走ると、須磨の月見山からは第二神明道路とほぼ併走するかたちで垂水区のジェームス山周辺を抜けて、その後も途中でいろんな道路に接続を繰り返し、最終的には徳島県徳島市まで繋がっているという。
まさに道浪漫だ。
その多聞通りで信号待ちをしてると、湊川神社が目に入った。
僕ら地元民はこの湊川神社のことを【楠公さん(なんこうさん)】の愛称で呼ぶことが多い。
やがて信号が青になり、せっかくなので楠公さんにご挨拶することにした。
ご挨拶を済ませて楠公さんを後にした僕は、一路新開地を目指して西へ歩を進めた。
途中、南北に走る有馬道を超えてしばらく歩くと、僕が知る限りでは今や神戸市内で唯一の歓楽街である福原町に差し掛かった。
この福原町はざっくり言うと、2本の南北に走る一方通行の道を中心に広がっている。
そのひとつが、南行き一方通行の【柳筋】
そして柳筋の西側に位置する、北行き一方通行の道が【桜筋】だ。
僕はその昔、この新開地周辺の物件を扱う不動産会社で働いていたので、この街の事情もよく知ってるが、今はかつてのような活気というか勢いはないようだ。
かつての神戸の繁華街として栄華を極めた新開地
その桜筋からさらに歩を進めると、やがて新開地商店街のアーケードが見えてくる。
今でこそ神戸の中心は三宮だが、かつてはこの新開地が神戸の中心で、かなり賑わい栄華を極めたらしく、このアーケードと多聞通りの角には【聚楽館(じゅらくかん)】という映画館とスケート場が入った、今で言うところのレジャーアミューズメント施設も建っていたそうだ。
ただ、地元の人たちはなぜか、今も昔も【しゅうらっかん】と呼んでおり、『え〜とこ え〜とこ しゅうらっかん』というフレーズで親しまれた。
そして今、その聚楽館の跡地にはやはり誰もが知るレジャー施設、ラウンドワンが建っている。
これはある意味『先祖返り』であり、聚楽館の生まれ変わりといえるかも知れない。
商店街の中に入ってみる。 朝早かったせいもあって、ほとんどの店がまだ営業を始めていなかった。 また別の機会にゆっくり訪れてみよう。
新開地商店街を北へ向けて歩き、アーケードを抜けるとそこは湊川公園だ。
湊川トンネルの上から山手幹線と兵庫区荒田町方面を臨む。
これまた朝が早かったせいか、クルマも人もまばらだった。
こんな風に歩き回ってたら、あっという間に時間が経ってしまった。
この後JR神戸駅に戻り、本来の目的であるハーバーランドへ向かうことになるがその様子はハーバーランド編ということでお届けすることにしよう。