本革巻ステアリングのメリットとは?

僕の歴代の愛車は、ほとんどが本革巻ステアリングを装着したクルマだった。
例外は、前に乗っていたBL型アクセラスポーツと、今も妻が乗っているラパンくらいのもの。
前に乗ってたゴルフⅣ GTiはもちろん、現在のBM系アクセラスポーツも本革巻ステアリングだ。
さらには、昔乗っていたCB系アコードのセダン、ワゴンは、それぞれウレタンのステアリングがデフォルトのグレードだったが、わざわざ上級グレードのものを部品で取り寄せてまで本革巻ステアリングにこだわった。
なぜか??
その理由を書いていこう。
何といっても上質な握り心地に尽きる
僕が親の仇のように本革巻ステアリングにこだわる理由は、ズバリその上質な握り心地に尽きる。
ただし、それにはひとつ条件がある。
上にも書いたように、【上質な本革が巻かれていること】である。
ひと昔前にあった【合成皮革巻】ならハッキリ言ってウレタンの方がマシだし、同じ本革でも銀面がザラっとしたというか、ボコボコしたようなものではなく、スムーズに鞣された上質な本革であることが大前提なのだ。
僕が知るベストな本革巻ステアリングは、実はスバルのアウトバックやレヴォーグの上級グレードに装着されている【高触感】と表現されたもの、あるいはナルディやパーソナルという外品ステアリングだ。
では、現在乗ってるBM系アクセラスポーツのステアリングはどうなのか?
上で書いたクルマや外品ステアリングのような上質感には及ばないが、このステアリングホイールには大満足だ。
その秘密は、ステアリング全体の造形にある。
いわゆる【9時15分】の位置をご覧いただきたい。
この位置は、クルマのドライビングにおいてステアリング操作の基本となるホームポジションだ。
スムースなドライビングにはこの位置の握り心地が大きく左右する。
カチッと巻かれた革の感触に加えて、握った時に親指と手のひらがしっくりと馴染むことを意識したデザインと太さ。
これが僕の手にベストフィットなのだ。
上質感をさらに高める演出もGood!
うちのアクセラスポーツのステアリングをよく見ると、ワンポイント的に赤いステッチが施されているのがわかる。
上質感をさらに高めるための有効な演出だ。
さらに、シフトノブの一部とハンドブレーキにもに本革が巻かれており、その各ブーツ部分にも合わせてステアリングと同様赤のステッチが施されている。
こういう細かい、でも確実に車好きのソウルをくすぐる演出も最近のマツダの快進撃の理由のひとつなのかも知れない。